おれの恋



珍しく早く家に帰った俺は、何気なくポストを見たら何通か手紙が来ていて、それを一通一通確認して行くと…俺宛の手紙が三通

しかも、その三通の内の一通はローン会社
他の二通はカード会社…。



身に覚えのない突然の手紙に、不信感を抱きながら中身を確認すると


俗に言う“催促状”って奴で…


訳が分からない俺は、催促状に書いてある番号に電話をかけて確認してみたら…



知らない間に、まさかの借金。

その三通の手紙だけで…既に三桁…。



“茜しかいない!”


こう思うのが普通だろう。




まだ帰って来ていない茜の帰りをひたすら待ち続けた



いつの間に…借金なんか作ったんや…?


朝から晩まで働き続けて、普通に生活しても多少は余る位に稼いでいた。

だから、お金に困ってるはずないのに三桁って…。




部屋で茜を待っていて、時計の針が23時を過ぎた頃
ようやく帰って来た茜の目の前に、催促状を投げつけた



『これ何?』


「えっ?」


目の前に落ちたソレを手に取ると、さすがに“まずい”って思ったのか、次第に顔が険しくなって行く



「えっとー…、お金足りなくて…」


『そんな事、聞いてんじゃないねんけど?何に使ったん?言い訳とか見苦しい事は止めろよ?』


「買い物…。」


『そっかそっか。買い物か〜!なんて言うとでも思ったか?お前、ほんまにふざけんなよ?買い物って何だよ?借金してまで必要な物なんかよ?しかも、ゴメンとかない訳?』


ってか、何で俺の名前で借金するか分からない…。


俺、サインした覚えないけど?







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