おれの恋



部屋に入り、今まで感じた事のない空気に
何故か落ち着かなくてソワソワする…。



前までは、何気なく普通に言っていた

『風呂入ろー』

なんて言葉も、中々言い出せずにいた…。




「先にシャワー浴びて来なよ…。」


『あ、うん…。』



緊張の余り…間抜けな返事になる。


男だって、こう言う時は緊張するんだよ!

とか、自分にツッコミを入れながら浴室に向かった。



ーー………



シャワーから出て、部屋に戻ると
ソファーに腰をかけ、携帯を見つめたまま停止する空の姿が目に入った。



『何、見てるん!?』


「んー…?これ。」


そう言って、自分の携帯を手渡して来た



『まだ…これ、待受にしてたんや?』


空の携帯の待受は、だいぶ前に2人で撮ったプリクラの画像。

懐かしさからか、思わず…これを撮った時にトリップしそうになる…。



「懐かしいな〜って。楽しかったよね!!」


『そうか?あの時、誰かさんの荷物持ちでしんどかったんやけど?笑』


「荷物やばかったもんなぁ(笑)って事で、あたしもシャワー浴びて来ます♪」






浴室から聞こえる水の流れる音以外は何も聞こえない、一人になったこの部屋で…

自分の携帯を開き、空の待受画面と見比べてみたけど
両方とも、同じ画面。


携帯を買った時、空も同じ機種にして
「待受も一緒にしよ♪」なんて言う空に
無理矢理プリクラを撮らされて
それ以来、俺の待受画面はずっとコレ。



そんな遠くない過去なのに、遥か昔の事に思え来た…。








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