オ「そう…なら、もう…」
空「もう…何?あんたにアタシの何が分かるん?」
オ「親に向かって、何て言い方なの!?」
空「思い通りになって満足やろ?まだ他に言いたい事あります?」
睨み合う、空とオカンに
目を丸くしたまま動かない海に
リビングを出て行った雪に
他人面をしながら座るオトンに
何も出来んと、ボーッと突っ立つ俺。
「空。落ち着きなさい」
こう言ったオトンの言葉に、更にヒートアップする空…
空「あたし間違った事してないし!!ちゃんと言う事、聞いてバアチャンの所にも行ったやん!!それだけでいいんちゃうん?ほんまに何がしたいん?ねえ!?言いたい事あんなら、ハッキリ言えや!!」
ヒステリック。
まさに、この言葉がピッタリ…
オ「空!!落ち着きなさい!!」
空「あ?落ち着いてますが?てかさ〜、お母さん?一度だってアタシのこと信じてくれた事ある?ないやろ?いっつもいっつもいっつもいっつも!!嫌そうな顔してアタシを見て楽しかった?」
オ「そんな事…」
『空…止めろ。』
俺の目の前には、全身で怒りを伝える空がいて
そんな空が、逆に弱く見えた…
空「無理!!だってアタシ悪い事してないもん!!大人しく言うこと聞いたやん!?ずっとずっと我慢してたやん!!それなのに、お父さんもお母さんも一度もアタシのこと信じてくれへんかったん!!!何で…何で結婚なん?もっと他にあったんじゃないん!?光は、あんた達のオモチャじゃないんやで!!」
そう言って、空の目から一筋の涙が零れて
唇を噛んで…必死に耐えていた
オ「私達は、あんた達の親なのよ!?自分の子供が過ちを犯して止めない親が何処におるん!?」
.

