おれの恋




しつこいかもしれんけど、もう一度…空に電話をかける事にした。



プルルルル〜



ガチャ…



プーップーッ



『切られた…』


もしかしたら、間違えて切っちゃったのかも♪なんて…都合の良い解釈をして、もう一度…発信ボタンを押した。



《電波の届かないー…》



俺の期待は…呆気なく裏切られて

正直、情けなくなってきて…それでも懲りない俺は

貴史に電話をかける



プルルルル〜〜



「はい!?」


『もしも…「何で出るん?」


受話器の向こう側から、空の声が聞こえてきた…



『貴史?悪いんやけど…空に変わって?』


「分かった…。空ちゃん、電話」



空に変わり、喋り方も言葉もトゲトゲしい…


その時「光さ〜ん?誰と電話してはるんですか?」って、茜の声が聞こえ

それを聞いた空が「可愛い奥さんが呼んでるわよ?」と言う。



もう、ほんまに無理なんかな…?

俺…こんな思いする為に結婚したんだか?

こんな事、言われる為に我慢したんだか?




「あたし、今から貴史とセックスするから!」


電話越しに聞こえた、空の言葉…










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