みんなの元に戻り、再び飲み続けて
周りの…からかう声や、冷やかす声も軽く交わし
自分が新郎って事も忘れるくらい飲んだ。
ポンポン…
肩を叩かれて、振り返ると
苦笑いをする大和が立っていた…。
周りそっちのけで、外に出ると
近くの段差に大和と腰をかける
「新郎が出て来ていいんかよ〜」
『嫌み?てかさー大和も、空が…ああなる事分かってた?』
そう言うと、大和の顔から笑顔が消えて
静かに頷いた
「大人しくはしてないやろうって思ってたけど…まさか、あそこまでとわ…。でも、俺は誉めてやりてぇ!空の事。茜ちゃんには悪いけどな…」
誉められる事じゃないのに、自分の好きな人が誉められるって…こんなにも嬉しい事なんやな。
『空さぁ、貴史と…一緒なんやて。何も言わん方がいいんやか?』
「うーん…」
『大和なら、どうする?』
「阻止。俺以外は無理!!」
そう言って、照れくさそうに髪をかき上げると
俺の背中を思いっきり叩いてきた
バン!!!!!
『いてーな!!』
「しっかりしろ!!ウジウジすんなボケ!!」
『あ、うん。ありがとう』
「さぁ〜て…俺は先に戻ってるわ〜。瑞希ちゃんが寂しがるからね♪」
大和は、瑞希と付き合う様になってから
良く笑う様になったと思う。
昔は、絶対に感情を表に出さない奴やったのに
人間って変わるもんやな〜。なんて思った。
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