おれの恋



式が終わり、茜の両親に頭を下げ謝り続けるオトンとオカン。


茜の母親は兎も角…父親の方は、不機嫌丸出して怒っていた…



着替えを済ませ、茜の元に行くと…

空と茜が話をしていた。それも、握手しながら





「お疲れ〜」


振り返ると、後ろに貴史が立っていて

俺の肩に手を置いて来た。



『ありがとな…』


「いいって。最初から分かりきってた事やし。」



分かりきってた事かー…。




さっきの不思議な光景を思い出した。



好奇な目や、邪険にする様な目が飛び交う中…

俺は、嬉しくて思わず笑っちゃいそうになったんや。



ちょっと、やりすぎ!って思う所もあるけど

そんなストレートな所が、空の悪い所であり

良い所でもある。

そして、そんな空が好きで、俺の可愛い人。





自分の気持ちを、オープンに出せる空が

『羨ましいな』なんて思った。




「何、笑ってんだよ〜?」


不思議そうに聞いてくる貴史の声で

ふと、我に返る…


『ちょっとな…(笑)良い事があってん。』


「もっとさ、カッコ良く笑われへんの?笑」


『やかましい!お前に言われたないわ(笑)』






貴史と話をしていると、後ろからヒール


"カツカツ" って音が聞こえた。


「空ちゃん♪」


そう言って、俺の後ろ見て手を振る貴史。







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