おれの恋




空を、海達の部屋で下ろし

俺の部屋から掛け布団を持って来て空にかけた。



『お休み。ちゃんと休むんやで?』



てか、気を使ってるのか…海達が部屋に入って来ない。



「うん…。お休みのチュウしてくれたら寝る!」


チュウって…。笑



『いいよ。』


ゆっくりと顔を近づけて行く



チュッ…


『お休み。』


「うん。お休み…」




ドアを開けると、部屋の前に海達が立っていて…内心、めちゃくちゃ焦った。



『き、君達も早く寝るんやで?お休み。』


「お休みなさ〜い!!」



良かった…聞かれてなかったみたいや。

もし、聞かれてたらキャーキャー大騒ぎするやろうし。




リビングに戻ると、さっきと同じ場所に座り

空の飲みかけのビールを流し込んだ…


炭酸が抜け、生温くなったビールが喉にまとわりついて…不愉快。



『さ〜てと…オバサン達が帰って来る前に部屋戻るか〜』


静かな部屋に、独り言が虚しく響く…





部屋に戻って、横になっても中々…眠気が来ない俺は

起き上がったり寝ころんだりを繰り返して、落ち着きがない









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