おれの恋



時間が経つにつれ、酔って来たのか分からないけど…

海達がいても、お構いなしに
俺の肩にもたれかかったり、首に手を回して抱きついてきたり…



「光〜」


首にしがみついて、耳元で話す空の声に

少しだけ "ドキッ" とした…



『はぁい?』


「結婚なんて…しないでよ…他の女のものになんか、ならんでよ…」



俺は…誰のものにもならないよ?

だけどね、大事な物を守る為なら

犠牲も仕方ないと思うんや。

人それぞれ、考え方が違うから…

もしかしたら、他にもっと違う方法があったかもしれん、

でも、俺はこれしか思いつかなかったんや。


『空?飲みすぎやで。寝るか?』


「寝ない。」


海「お姉ー…、飲みすぎ!!もう寝ようや!?」


「寝ないってば!!あんた達だけ先に寝たらいいじゃない!!」



チラッと海の方を見たら

"困った" って感じに苦笑いをしている。



海「でも…もう、2時過ぎてるし明日起きれんで?てか、久しぶりやし今日はお姉と寝たいんやけど!!」


生意気やなって思ってた海が…少し成長した様に思えた。

きっと、海は海なりに空の事を思ってるんやと思う



「しゃーないなー…そんな可愛いこと言ったって、何も出えへんで〜」


『よーし、部屋まで連れて行ってやる!!』


抱き上げて、海達の部屋まで空を連れて行く。





階段を上ってる時に…


聞こえるか聞こえないか位の小さな声で

「嫌や…」って言う空の言葉が聞こえて…


俺って、ほんまは幸せ者かも。って思った…







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