おれの恋



『ん!?』


海「あたし、彼氏と約束してたんや!!」


雪「あ、あたしも!友達と約束してる〜」


海は兎も角、雪の棒読みな言い方は何…?


空「アカン!!もう9時過ぎてんねんで!!」


海「お姉とお兄は先帰ってて〜!雪、行こ♪」


そう言って、人混みに消えてく妹2人…


まるで嵐が去った後のように、一瞬にして静かになる。



空「あいつ等!人の話、聞いてないのか!」


鞄から携帯を取り出して、海に電話をかける空



「アカン!オカンに怒られても知らんで?」


なんて言ってるけど、何の話をしてるのか全くもって聞こえない。



「うっわ…切られた!」


『なんて?』


「頑張れって」


何を頑張るんや…?



もう…あえて聞きたくないから、そこに触れるのは止めておこう…。



『てか、帰ろーぜ』


「せやな〜」



酒が入ってて、歩くのがシンドイって事で

タクシーで家に帰った。







家につくと、誰もいないから真っ暗でシーンとしていて

電気も付けず、リビングのソファーに倒れ込んだ。







.