おれの恋



「次に会うの式だね。頑張るんだよ」


『んー!?』って、振り返ると


ばあちゃんが、真っ直ぐ俺を見てるから

無言の圧力を感じた。



『あぁ。来る時、気をつけて来てな!じゃあ』


「行って来ま〜す!夜までには帰って来るから。」





家を出て、手を繋いで歩く。




空の着てる上着もスカートも

前、一緒に買い物に行った時に買った奴…

家に帰ってから、2人でファッションショーなんかして

楽しかったなー…。



「なに?笑」


『えっ?』


「ジーッと見て、あたしの顔に何か付いてるん?笑」


『何もないで〜』


「そっか♪」


そう言って、髪をかきあげた時

空の耳に、俺のあげたピアスが付いてるのが見えた。



『ピアス…』


「ん?ピアス?あぁ〜光がくれた奴?毎日つけてますよ♪」



何処にでも売ってる様な、安物のピアスひとつで…

喜んでくれてる姿に、嬉しくなる。



『今年は、何が欲しい?』


「うーん、ない…かな〜。」



一瞬、空いた間が気になるけど

聞いたらいけない様な気がして

聞けなかったー…。








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