抱き締めたら、空も抱き締め返してくれて
これでもかって位に抱き付いて来る。
暗闇の中で、手探りで空の唇をなぞると…
今度は首に腕を回して抱き付いて来た。
『ちょ…まずいって』
出来るだけ声のトーンを最小限にして話す…
ばあちゃんが、起きたら笑えないし。
やけど、首を横に振り…一向に離れる気配がない…
ひとつ思った事はーー………
"生殺し"
今の、この状況が…空じゃなかったら何とも思わないけど
必死に、俺にしがみついて来るのは空で…
それでもって、俺は空が好きな訳で…。
俺も一応…健全な男やから…どう考えても "生殺し"
てか、真横にばあちゃんがおるのに…
俺は…なんて事を考えてるんやー…。
『もう、寝んで〜』
さっさと寝るのが一番無難っぽそうやし…
(あはは…はぁー…)
『てか、自分の布団に戻りなさい!』
「けちー…。分かったよ!」
腕が離れた瞬間…
"チュッ
『ッッツ!!!!!』
「隙あり(笑)お休み〜」
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