周りから見たら、俺達も散歩中のカップルに見えるんだか!?
って、そんな訳ないよなー…。
この顔が、何よりの証拠。
「光?お母さん達…平気なん?」
『大丈夫。空は気にしなくていいの!』
大丈夫とか、大丈夫じゃないとか
今は、そんなこと関係ない。
思いきって会いに来て良かった…。
何だかんだ言って、俺も会いたかったんやと思うしね。
"同じ血が流れてるって思ったら見たくなった"
この言葉を聞いた時…
不謹慎にも、嬉しいって思ってる俺がいた。
好きな人の体が傷だらけやのに
こんな事を思うなんて、不謹慎極まりない。
だけど…嬉しかったんや。
「あたし…今日は…ちゃんと、ご飯食べる…。」
『うん。偉い偉い!ちゃんと食わな、ほんまに倒れてまうで…』
俺が来た事が、空にとって良い方に向くんなら
これ以上、良い事なんてない!
「ありがとう…」
消えそうなくらい小さな声で言うから
わざと聞こえてないフリをした。
だって、お礼なんて言われる様な事してないし
照れくさくなる。笑
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