空がこんな時に、邪険にしたとか…
ほんまに最低や…って思ったら
知らない内に、腕に力が入る。
『ごめん。ほんまごめん…』
「うぅん…てかさー、苦しい(笑)」
『少し我慢しろ!! なあ…、もうしないって約束して。こんなん嫌や…』
何も言わんと、首を縦に振る空。
『次からは何かあったら言う事!分かった?』
「うん。」
『よし、いい子!!今日は、特別に空のお願い何でも聞いたる!!』
てか、それ位しか出来る事がない…。
そんな自分自身が歯がゆい。
「散歩…行きたい!」
『いいよ!ほら、服着て!』
空に背を向けて、着替え終わるのを待つ
「出来た。」
目的地もなく、2人で色んな話をしながら歩いた。
だけど、いきなり痩せて体力がなくなった空は
少し歩いただけで疲れてしまい、何回も休憩しながら散歩をした…
『手…繋ぐ?』
「うん!!」
ここなら、俺達の事を知ってる人なんてごくわずか…
そう思ったら、警戒心も薄れた。
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