おれの恋



怒られるだろうって思ってたから

呆気なさすぎて、心なしか戸惑う…



『てか、いつまで突っ立ってるん?笑』


「え…?あぁ、ビックリしてもうた…」



俺の向かいに座ると、煙草に火をつけた



『何があったん?何で、そんな痩せとん…?』


そう言うと、次第に空の顔が曇って行く…



「ねえ…見て。」


『へ?って、何してんだよ!?』


目の前で、いきなり服を脱ぎ始めた…



『なっ……』


下着姿になった空の体には、色んな所に切り傷がある…



「気持ち悪い?でも、これが今のあたし!」


涙目で言う空が余計に痛々しくて…

俺の方が泣いたー…。



『何で…そんな事するん…?』


「分かんない。やけど…光と同じ血が流れてるって思ったら、自分の血が見たくなってん…。頭おかしいでしょ?あはは…」



空の前に立ち、体を引き寄せて抱き締めた。


俺の腕の中にいる空は、ほんまに小さくて

少し力を入れたら折れちゃうんじゃないか?って

本気で思ったー…。







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