「てかさ…携帯の電源切りません…?」
『そうですね。』
敬語で言われて、何故か敬語で返す俺。
さっきから、ずっと携帯震えっぱなし
きっと、空の携帯も着信の嵐なんやろうな…
って事は、確認しなくても誰か分かる。
「電話鳴りまくりじゃない?笑」
『うん。さっきからずっと!』
電源ボタンを押し、携帯の光が消えたのを確認すると
何でかな?ちょっと安心した。
『さぁーてと…風呂入ろうぜ〜』
「うん!」
体と頭を洗い、湯船につかり一息つき
チラッと空の方を見ると…
体を洗いながら、飛び散った大量の泡で遊んでる
(アホや…笑)
『21才にもなって、何しとんのや(笑)』
「楽しいよ♪」って泡を投げて来た。
『おい!何すんだよ!笑』
「ぎゃははははー」
楽しい!!そう思った。
余計な気持ちなんて全て捨て去って
空が、弟として俺に接する様に
俺も姉ちゃんとして接したら…
ずっと、このままでいれるのかな?
『分かんねぇや…』
「ん?どうしたの?」
『何でもない!』
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