「財布持ってっていいから、買って来て♪お願い!!」
やっぱり!!
「えぇー!!行って来ます…」
結局…貴史も、行くんかよ!!
トボトボと駐車場に向かって歩いて行く
貴史の後ろ姿を見ながら、不適な笑みを浮かべる空。
2人になると、一気に静かになり
今までは聞こえなかった、周りのカップル達の声が
やたらと聞こえて来る。
『…………。』
「…………。」
ほんまはな…聞きたい事や
言いたい事が、沢山ある。
だけど、そんな空気にならないのは
人としてのモラルが邪魔をしてるのかな?
『向こう…どう?婆ちゃん優しい?』
「う〜ん…そこそこ?」
『そっか。嫌な思いしてないなら、それでいい』
何も言わんと、俺の肩に頭を置いてくる
「光ー…。」
『はぁい?』
「ごめんね。辛い思いさせて。」
違う!!空は、何も悪ない。
悪いのは…全部、俺。
そう言いたいのに、言葉にして言えない…。
「あたし、異常やー…あはは。」
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