「あ、俺…席はずそうか?」
『いや…お前もいろ。』
もう、貴史とか関係なしに
空の手を握った。
「光…?」
『俺さ…結婚なんか…したくねえよ…。好きでもない女とセックスして、好きでもない女と子供できて…とか、ほんまは嫌で嫌でたまらん…』
そう言った、俺の目からは…
再び涙が出てきて…
やり場のない思いを流してくれる。
貴「ひか……る…」
唇を噛み締めて、悔しそうな顔をする。
「光……ごめんね。」
両手で俺の手を包み込み、キスをして来た…
『ちゃう!責めてるんじゃないねん…俺の気持ち…知って欲しかった。言って楽になりたかってん…。』
貴「まだ…まだ、何か手があるはずや…。」
こう言った貴史に…黙って首を横に振る空。
そんな物ない事くらい
ここにいる3人共、分かってる…
どうしようもない事だってある。
分かってんで?そこら辺は、ちゃんと理解してるつもり。
貴「チッ……。」
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