演奏が止まり、再び静かになる…。
「てか、貴史さ〜浮いた話の一つや二つないの?笑」
「ない!こんな良い男やのに〜世の女はアホやんな!?」
むしろ、世間の女の意見が正しいと思うけど?笑
でも、そんなこと言ってイジけたらダルいから
言わないけど。笑
「こうしてると昔に戻ったみたいやな♪」
「ほんまそれ!図体だけデカなってなぁ〜!笑」
盛り上がる2人を余所に…
既に、結構酔って来てる俺。
『聞け……』
俺の言葉を無視して、更に2人で話を続ける空と貴史。
目の前に置いてあるマイクを手に取り、スイッチを入れて…
『はーなーしー聞ーけー!!!!』
この狭い空間で、マイク越しに
ありったけの大声をだした。
「ひぃ!!ビックリした」
「おい、テメェ!マイクで大声だすな!!」
『すまん…てか、話…聞け…』
別に、意地悪したい訳じゃない。
ちゃんと…話ておきたいんや…
一生言わないつもりでいたけど
言葉にして、外に出さないと…
崩れてまうから…。
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