『た…かし…?』
「バレてないと思ってた?何年、親友やってると思っとん?笑」
正直、大和ならまだしも…
貴史は絶対に気付いてない!って
変な自信を持ってた…
だけど…友達って…親友って…
そんなもんじゃないんだよな。
今更になって気付いた…。
黙って頷くと、白い歯を見せて
ニカッと笑う貴史。
「とりあえずビール頼まん?」
「賛成〜♪」
いきなり元気になる空…
恐るべしビールの怨念(笑)
隣に座り、俺の肩にもたれかかる
空の長い髪を撫でる。
「光、長い髪好きなんやろ?やから、ずっと伸ばして来てん♪」
昔って言うか…気づいた頃から
空の髪は長かった。
それが、自分の為って言われて
嬉しくない男がいるのかな?
今…泣きそうなくらい嬉しい…。
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