『はいよ〜?』
「お疲れ!今お前ん家の前やから出て来い!」
ピッ!
一言も返事してないのに…
有無を言わず、電話を切られた。
若干 ムカッとしたけど
家にいる気にもなれなくて…
コッソリ、音を立てない様に
外に出た。
プップー
車のクラクションが聞こえ
目をやると、貴史の車があって
助手席に乗り込む。
『よっ!どこ行くん?』
「良い所♪きっと、俺に感謝するで」
そう言って、ニヤニヤ笑うから…
『帰っても構へんかな?』って本気で思った。
「待て待て!!いいから、大人しく言うこと聞け!」
何か…今日の貴史…
めちゃくちゃ真剣やし…。
『あ、うん…。』
そんな真面目に言われたら
いつもみたく、あしらえない。
「ほんまは大和も呼ぼうと思ってんけど、瑞希ちゃんと一緒やったから…今回はパスさせたわ〜。」
何の話をしてるのか…
全くもって分からない。
瑞希と一緒なら、来たらアカンのか?
なんで!?
「光〜?」
『なに!?』
.

