おれの恋



ソファーしかない、この部屋で…
さすがに、フローリングに空を倒すなんで事は出来ず…


『俺の部屋…行く…?』


「え…?」


『俺だって、男やで?意味分かるやろ?』



周りから見たら、姉ちゃん相手に

"何、言ってんだよ"って思うだろうけど…

空の前だったら…弟以前に男なんやって。



『嫌なら、拒めよ。』


そう言った俺に、目を閉じて首を横に振る空…



腕を引っ張り、俺の部屋まで連れて行く。


バタン!


ドアの閉まる音を確認して、空をベッドに倒し…

再びキスをする。

これでもかって、しつこい位に沢山沢山キスをした


俺の首に手を回し、必死にしがみついて来る空が
姉ちゃんじゃなくて…女に見える。



オデコ、頬、唇、耳、首とキスをして行き

途切れ途切れに、空の口から漏れる声が

俺の理性を狂わせて…


空の胸に触れた時、緊張しすぎて

体中が震えてるのが分かった



『俺…かっこわりー…』


「あは…可愛い…」



下には、オカン達がおるのに…何してんねん。って感じやけど…


夢にまで見た、この瞬間…。


色っぽい顔に

はだけた服に

甘い吐息を漏らす…


そんな姿の空が目の前にいるから

今までの思いが、報われた気がしたんや…。





やけど…現実は、そんなに上手く行かない…







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