準備をした後、オトンの運転する車で
何処かへ向かう…。
『はぁ……?』
着いた先は、学生の俺には近寄りがたい
アクセサリーショップ…
「茜ちゃんの指輪買うのよ。」
『はぁー!?いきなり言うなや!!前もって言ってくれよ!!!』
店先で声を上げる俺を、他人でも見るかの様な目を向けるオトン。
『サイズ分からんし、そんな金持って来てないし!!』
必死に抵抗をするけど、待ってました!と言わんばかりに笑うオカン…
「茜ちゃんにサイズ聞いてから大丈夫よ?それに、お金は貸してあげるから少しずつ返してくれたらいいわ!」
用意周到って言うか…何て言うか…
ちゃっかりしてるオカンに呆気を取られる。
諦めて店内に入ったものの…
まさに《場違い》
目をキラキラと輝かせながら指輪を食い入る様に見るオカンは…
自分が欲しいんじゃないの?とか思ったりした。
てか…指輪買いに来るのに、親連れって…
相当、恥ずかしいんやけど…。
目の前に並べられたピカピカの指輪より
首元でゆれてる、少しくすんだ指輪の方が
よっぽど綺麗に見える
店員の勧めや、オカンの意見を無視して
さっさと決めると…そそくさと店を出た。
『勝手に決めてくれよ…ここまで俺がせなアカンのか?』
ため息と一緒に出て来た、この言葉…
俺は、茜に対して情の欠片もないんだか?笑
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