『いきなりスミマセン。今日の夕方とか…少し時間ないかな?って思って』
今日はバイトが休み。
だから、どうしても今日会わないといけない。
「いいですよ♪」
受話器の向こう側の茜は、やけにテンションが高い。
どうしても確認したい事がある…。
ずっと避けて来た事だけど、早くしないと行けないんや
昨日の夜、空と電話をしていたら…
向こうに行ってから、初めて弱音を聞いた。
「帰りたい」って、そう言っていた。
もちろん、結婚の事なんて
空は知らない。ってか言える訳ない…
俺、決めた…
てか、元々決まってたけど
決心がつかなかったんやと思う。
だけど、それも…昨日の空の一言で
やっと踏ん切りがついた。
リビングのソファーで横になっているオカンを起こして、茜と会う前に話をする。
『なあ〜オカン?決めた。』
「どっち?」
やっとか…って顔をする反面
期待に満ちた顔をするオカン。
『交換条件。嫌なら結婚しない。』
「条件?なぁに?」
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