おれの恋



お湯に浸かりながら考えた…。


結婚がどうのこうのって事より
こんな、有り得ない話を理解する所からや…。


オカンが不安に思ってる事なんて
前から分かりきってた事。やから、それについては何も言わん…

でも、いきなり結婚って…
頭の中がゴチャゴチャになる。



『はぁー…。何で…もっと上手くやれなかったんや…』


ずっとバレてないって思ってたし
そう言う態度を取ってるつもりもない。


だから…親って凄いよな、

そこだけは感心する。





それから…、





講義中も、バイト中も

友達と遊んでる時も

貴史や大和と会ってる時も

朝起きてから、眠りにつくまで

ひたすら考えていた…



だけど、そんな簡単に答えなんて出る訳がない。



「光?そろそろ決めた?」

気付けば、悩み始めて早1ヶ月…

しびれを切らしたオカンが、最近やたらと急かしてくる。






ポケットから携帯を取り出し、ある人に電話をする


プルルルル〜〜



「はい?」



電話した相手は……





茜。







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