直ぐ近くの喫茶店に入り、先に口を開いたのは俺。
『単刀直入に聞きます。何企んでんの?』
「えっ?何も…」
徐々に俯いて行く茜…
だけど、そんなこと気にしてられない。
『ほな、何でウチ来たん?』
「ごめんなさい…」
『いや、謝られても分からんし…。』
何に対して "ごめんなさい" なのか謎…。
まだ、座って数分しか経ってないのに
何故か泣きそうな顔をする茜。
(俺、何かしたか…?)
「そうですよね…いきなりスミマセン。あたしも単刀直入に言います。」
そう言って、真っ直ぐ俺を見てくるから
思わず目わそらしそうになる…
『何ですか?』
「あたしと付き合って下さい!」
『はぁ…?』
開いた口が塞がらないって、こう言う事かな?
急すぎて…一瞬、何を言ってるのか分からなくなった…。
「ですから!!あたしと付き合って下さい。結婚を前提に…」
この子…ちょっと危ない子なのかな…?
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