『はぁー』
少し、オーバーに溜め息を吐く…。
ポケットから携帯を取り出すと、再びメールが来ている。
《良かったらでいいんで、2人で会ってもらえませんか》
2人で?
『全然、良くないねんけど…でも…』
会おう!オカンに聞いても、話にならないなら
本人に聞くしかない。
《いいですよ!合わせるんで、都合の良い日教えて下さい。》
"送信"
こうして、茜と会う約束をした。
全くもって乗り気じゃないけど…
仕方ないって、自分に言い聞かす。
━約束当日━
時間ギリギリに待ち合わせ場所に着くと
既に茜は来ていて、俺に気付くと走って駆け寄って来た。
『遅くなってスミマセン。』
「いえ、あたしも今きたばっかりなんで♪」
こう言った、茜の鼻が赤くなってるけど
わざと気付いてないフリをする。
.

