おれの恋




自分の部屋に戻ると、一気に疲れが出て

ベッドに倒れ込む……。



『はぁー…。』



空と姉弟である、この血を何回も何回も

呪ったし…恨んだ。ってか、現在進行形。


やけど、今は…オカンの血が俺の体に流れてるかと思うと

腹立たしくて、たまらない。



自己中にも程がある。

もう、自分勝手の領域を超えてる様な…




『あぁ〜、空に会いたいー…』




枕に顔を押し当てて、色んな事を必死に堪(こら)える。


溢れて来そうになる涙や

口から零れそうになる、空への気持ちや

俺の全てが、表に出て来ない様に

必死に堪える。



『絶対に隠すんや…。』











ピロロロロ〜〜♪


一人だけ着信音を変えているから

中を見なくても、音だけで誰からか分かる。

『あ!!空や!!』



━受信*空━


《ひま!!》



『これだけ…?笑』


張り詰めた空気が、一瞬で緩んだ気がした





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