誰でもいいから
この人の暴走を止めてくれー…。
「そんな怒らなくてもいいじゃない!」
頬を膨らませて文句を言うオカンに
鳥肌がたつ…。
『横田さん。母と二人で話たいので…悪いんですが、今日は引き取ってもらえませんか?』
むしろ、今すぐ帰れ!って言いたい…
「そ、そうね。それじゃあ、また後日…伺わせてもらいます。」
そう言って、帰る準備を始める二人。
玄関まで行き、早く帰れオーラを出しまくって腕を組む。
靴を掃き終えた茜が、こっちを向き "ペコ" っとお辞儀をした
「光さん、今度…二人で会いませんか…?」
『会いません。気をつけて帰って下さいね。』
一生懸命、笑顔を作って返事をしたけど
多分…引きつってると思う。
思いっきり頬がピクピクしてるし…。
俯く茜をよそに、さっさとリビングに戻る。
何が楽しくて、知らん女と二人で会わないといけないんや。
てか、そんな時間あったら
空に会いたいし…
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