おれの恋



「あんたの為やろ!!!!」


本性が出た。って感じに

久しぶりに聞いたオカンの

ヒステリック声。



『何が俺の為だよ?自分の為やろ?』


我が母親ながら、何を考えているのか
全くもって分からん。



「悦子さんも光くんも落ち着いて?ねっ?」

なだめる様に言ってくる茜の母親



『横田さん?失礼ですが、今日は母親に会いに来たんですよね?』



さすがに『何しに来たんですか?』なんて聞かれへんから、上手く遠回しに聞けたつもり。笑



「あら、悦子さんから聞いてないの?」


やっぱり…何かやらかす気やな…。



嫌や、聞きたくない!!



「光、茜ちゃんの事どう?」


『どう?って、どう言う意味の、どう?』



何となく分かってるけど…

勘違いっであって欲しい。



「素敵なお嬢さんでしょう?やから、お付き合いしなさい♪」



バン!!


テーブルを、これでもかって位に

思いっきり叩き

勢い良く立ち上がる




"お付き合いしなさい♪"って

そんな、普通の事みたいに

軽く言う事なんか?



『ふざけんな。寝言は寝てから言えって。笑』





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