「私…光さんと、お話したいです…」
静かだった茜が口を開く。
「光、茜ちゃんと仲良くするのよ?」
ここまでは、かん高い声やったのに…
「それと、余計なこと言うんじゃないわよ」って
俺の耳元でコッソリと喋られた、この言葉…
さっきまでのキンキン声と違い…めちゃくちゃ低くて…オッサンの声みたい。
余計な事とは…空の事かな?
って、それしかないか…
自分のして来た結果がこれやから
文句を言われるのは仕方ない。
やけど、余計なことって…
そんなに空が余計なんか?
「光さん、おいくつなんですか?」
艶黒の長い髪を耳にかけ、真っ白な肌を頬だけピンク色に染めながら聞いて来た…
『19。そちらは?』
興味ないけど、流れ的に聞かないといけないのかな?って。
「18才です。年が近くて安心しました」
安心するのは構わないけど
余計な事に巻き込まないでくれよ…。
いつもと変わらない、自分ん家のリビングやのに
全然、違う所にいる気分…
オーバーに言うならば、異次元やな。
「2人でご飯でも行って来たら?」
『おいおい…ちょっとは黙れねえのか?耳障りなんだよ!気付けやボケ。てか、何がしたいんだよ?ハッキリ言えや。』
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