おれの恋



「初めまして!横田 茜(ヨコタ アカネ)です。」


『はぁ…?坂本 光です。』



てか、何の自己紹介?

これは一体、何の集まり?



「光、素敵なお嬢さんでしょ?そう思うでしょ?」


いつもよりワントーン高めの声に

厚化粧をして、必死に話かけてくる…



『はぁ?知らんし。俺に振んなや』


「あんたって子は!!口の聞き方、気をつけなさいって言ってるでしょ!!こんなに可愛らしい子を前に、照れてるのかしらね?オホホ」


『おい、ババア〜あんま舐めた事ばっか言ってっとシバくぞ?』


ほんまに気分悪い…。



俺とオカンの言い争いを見て

目をパチパチさせる女と

若干、引きつった顔をするオバサン。



「まあ…光くんも落ち着いて?いきなり私達が来たからビックリしてるのよ。きっと、そうじゃないかしら?ねえ、悦子さん?」


悦子は、俺のオカンの下の名前。



てか、オバサン2人…妄想激しいやろ?

照れてないし、ビックリもしてない。

ついでに目の前の女が、どれだけ素敵なお嬢さんでも

俺には、全くもって関係ない。



「横田さん…教育がなってなくて…ほんまにゴメンナサイ…。そうかしらね?照れちゃって可愛いでしょう?クスクス」



もう…勝手に言ってくれや


アホらしい。






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