おれの恋



いつも、ツンツンしてて気の強い女。

弟の俺ですら、空の泣いた顔なんて
片手に入る位しか見た事がない。

こうやって、強がるのも分かりきってる事やし
それが空やから。



『またオカン?』


「何もないって言ってるやろ!」


『もう〜素直やないんやから!何でも言いなさい!笑』



しつこく聞くのは、空の顔が『何もない』って顔じゃないから。



「あんたも、しつこいなぁ〜笑」


『言わんでも分かってるけど、空の口から聞きたいだけ(笑)』


「やっぱ、あたし等…普通じゃないんやかー?」


伸びをしながら話す空から、シャンプーのイイ匂いがした


(俺…やばすぎやな。ほんまキモい…笑)











『俺が守ったる!!』


何か知らんけど、そう思った。



そんな俺を見て、目を丸くしてビックリしてる空。



「あはは〜。そりゃ、頼もしい♪」

そう言った空は、俺と同じ顔で笑う。



『帰るか〜!』


陽も落ちて来て、辺りは暗くなり出し
さすがに冷える…



「うん…」


『はい!』そう言って、手を差し出すと

握り返して来る。



こう言うのって、何かイイ…。

ほのぼのしててさ。




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