ホテルを出て、家までの道のりを
空と手を繋いで歩いた…
「ありがとう♪楽しかったで!」
『いえいえ!俺も楽しかったし。』
これと言って、何かした訳じゃないけど
空の笑顔を見たら、良かったって思った。
昨日の話で盛り上がっていると
あっという間に家について
俺も空も中々玄関のドアを開けない…
「光が開けてよ!」
『いやいや〜姉ちゃんが開けてよ!』
「あんた!都合の良い時だけ姉ちゃんとか言うなや!笑」
玄関先で、こんな言い争いをしてれば、家の中まで聞こえていて…俺達の声を聞きつけたオカンが凄い形相でドアを開ける。
バン!!!
「あんた達!!!!何処行ってたの!!!!」
右を見れば、ビックリした顔の空
前を見れば、顔を真っ赤にしたオカン
この、オカンの顔には…俺もビックリ。
『まあまあ…玄関先やし、中入ろ。』
空が、俺の服の裾をつまむ
オカンから見えない様に手を後ろに回して、空の手を握ると…空も握り返して来た。
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