ただ、唇が当たるだけの 行為なのに… 唇が触れた瞬間 "好き" が溢れてきて もう一度したら 今度は "愛しさ" が 込み上げてきて… その次は "憎しみ" を感じた。 独りよがりって、ほんまに怖い…。 だけど、今 感じた この気持ちを大切にしたい。 そう思った。 だって、これが俺やから。 気まずさからか、初めて空に背を向けてみた… 眠りに落ちる瞬間 後ろから空が抱きついて来て 「寂しいね」って 一言、言ったんだ… そして、そんな空の言葉を無視して 俺は…寝たフリをした。 .