ベッドのサイドにあるライトが
空の顔を、微かに照らし…唇に目がいく
ゴク…
思わず、生唾を飲み込む。
『空…』
名前を呼んでみたけど
寝てるから、もちろん返事はない
俺と空以外、誰もいない事は分かってるのに
辺りをキョロキョロと見渡してまう
ゆっくりと腕を伸ばし
そっと、空の唇に触れてみた…
(柔らかいー…)
俺は、眠っている空に…
キスをした……。
別にキス自体、初めてじゃないのに
有り得ないくらいドキドキする…。
これはさー…、俺の悪あがきなんや。
気づいて欲しいのに
気づいて欲しくない
そんな、矛盾だらけの俺が出来る
唯一の悪あがき…
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