おれの恋



風呂から出て、部屋に戻ると

既にベッドの上で横たわる空がいた。



『空ー?』



しーん…



どうやら、寝ちゃってるみたい…



起こさない様に、そっと近くに寄る


『髪、乾かさんと寝て…風邪引いたらどうするんやー…。』



空の髪をイジりながら、顔を覗くと


『えっ……』


泣いてる…。


寝ながら泣いたのか、泣きながら寝たのか分からんけど

睫毛が濡れ、涙の跡がある。



(そっとしておこう…。)



タバコを手に、何故か落ち着かなくて

部屋の中をウロウロする…




空も、少しは寂しいって思ってくれてるのかな?



そうだったら、それで満足やな…。





『俺も寝よー…』




電気を消して、起こさない様にコッソリと布団に入る






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