外に出ると、冬の匂いがした…
冷たい風が頬を撫で、少しずつ現実に戻して行く
「寒いー!!早く行こう!」
そう言って急かす空は、本当に寒そう。
二度目のラブホテル…
もちろん、慣れる訳もなく
俺の心臓は爆発寸前。
なのに、そんな姿をバレたくなくて
精一杯クールを装う…
『何処がいい?』
「前の所で良くない?」
『せやな。』
ふと、辺りが気になった…
色んな人が行き交う、このホテル街で
一体、何組のカップルが不幸なんやろう?って。
人の幸せ話は嫌い。
だけど、人の不幸話は好き。
だって、安心できるやん?
"俺だけじゃないんや!" って感じが…
そんな、どうでもいい事が気になる俺は、きっと根性が歪みきっている…。
(あはは…。)
「光…?どうしたん?怖い顔して…」
『ん?何もないで。てか…入ろ…。』
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