おれの恋



「ビール!!!!」


マイク越しに叫ぶ空…


『うーるーさーいー!!頼んだから来るまで待たんかい!!』


この狭い空間で、普通に話しても聞こえるのに…


恐るべし、ビールの怨念。



――………



その後も、歌って飲んで騒いでの繰り返しで

もう3時間以上カラオケにいる。



「光!!隣きて!」


バンバンと、ソファーを叩く空に

そんな空の言う事を聞いて、隣に座る俺。


『来ましたよ?姫様。』


「ちょっと!音消して!」


ご機嫌ナナメ…?



ピッ…



静かになった空間は、他の部屋の人達の騒いでる声がリアルタイムに聞こえてきて…少し、耳障り。



「今更、こんなこと言って…往生際が悪いんやけど…」


『うん?』


「アタシー…、ほんまは行きたくないんだよーー。だから、手繋ごう♪」


そこ…だから、とか関係ない気もするけど

断る理由もないし、空と手を繋いでると

暖かい気持ちになるから…これはこれで幸せ?って思うから


『いいよ!』





.