おれの恋



貴「もう〜空ちゃんの事になると、すぐムキになるんやから〜」


肘で突っついて来る貴史に、腹が立つ…


いや…違うか…。腹が立つのは、自分自身にや。


ただヤキモチ妬いただけ…。



『突っつくなよ!触んな。』


大「この間、空に会ったで!?瑞希と待ち合わせしてる時にバッタリ!」



もうー!!!!!
空の話は止めろ。


でも、そんなこと言ったら怪しまれそうやから…心の中で思うだけ。



貴「俺も会いたい!てか、大和〜結局デート自慢したいだけかよ〜」


デート自慢って(笑)
どこら辺が自慢なんや?


大「意味分からん。お前も女作ったらええやん」


貴「俺、空ちゃんがいい♪」



…………はぁ?



『無理無理!論外。』


ついつい、思った事が口から零れた…


貴史だからじゃない。
相手が誰だって、俺以外は『論外』



大「空が、お前なんか相手にする訳ねえだろ!笑」


貴「お前等な〜言いたい放題、言いやがって!」



俺も、貴史みたいに自分の気持ちが言えたら、楽になるんかな?


もうさー、誰でもいいから助けてくれよ…。



貴「光くん〜♪仲、取り持って…『絶対に嫌や!!!』

聞き終わる前に口を挟む


貴「おい、こら!最後まで言わせろや!!」



腹を抱えて笑う大和さえ、羨ましく思う。


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