おれの恋



「せやな!やけど、もうちょっとだけ…ここにおりたい。」


『うん。好きなだけ、どうぞ!』




ふと…目の前に映った、犬の散歩をしてる人や
子供連れの家族や、仲良く手なんか繋いでるカップル

良くある風景なのに、ここだけ異次元なんじゃないか?って錯覚するくらい穏やか。



「月末まで忙しくなるから、今の内に言っておくね。」


『ん?』


「あたしがいなくなっても寂しがらないでな。会いたくなったら、いつでも会えるし。離れててもアタシ達は姉弟やから、寂しくないよ。だから、そんな顔しないの。」


空の横顔を見ながら、黙って話を聞いていた…



"そんな顔"


俺、泣きそうな顔でもしてるんやか…?



「そうや!!ちょっとネックレス貸して♪」



空に貰ったネックレス。毎日つけてて

もちろん、今日だって俺の首にはぶら下がっている。



『何するん?』


不思議に思いながらも、ネックレスを空に手渡す







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