おれの恋




『ごめん…意味分からん…。』


「光…!」


後ろから、空の声が聞こえたけど
返事をしないで部屋を出る。


(俺、何謝ってるんやー…)




自分の部屋に戻り、ベッドに倒れ込むと

色んな事を考えた。




何でもっと早く気づかなかったんやろ?

何で、この短期間に一度も空の部屋に行かなかったんやろ?

知らんの…俺だけ?

オトンとオカンは知ってるんか?

仕事は?てか、いつから決めてたん?

なんで?

なんで?

なんで…?


頭の中は、こればっか…



だって、いきなりいなくなるって言われても

分かんないだろ…?



頭も心も、理解できてない…


分かりやすく言うなら、ショート寸前。




『どうなってんだよー…!?』



ほんの数時間前まで、あんなに浮かれてたのが嘘のように

どん底に落とされた気分…。






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