おれの恋



部屋の隅に段ボールが数個積んであり

綺麗に片付けられた部屋の中は

ガラーンとしていた…



『え…何これ…?』



じっとしていられなくて

ベッドの上でスヤスヤと眠る空を、遠慮なしに揺する



『空!!起きて!!!!』


今この状況…

サッパリ意味が分からん…



「んー…。ひ…かる…?どうしたん…?」


『なあ!!この部屋なに?どう言う事!?』



俯く空に…

何とも言えない気持ちを感じる…



頼むから…"何でもないよ"って言ってくれ…。



『空…?』


「バレちゃった…(笑)まぁ、言わなきゃいけなかったんやけどさー…」



まさか……?



「あたし、ばあちゃんの所に行くから…」



はぁ!?何でだよ…?

行かないって言ってなかったっけ…?






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