おれの恋




約束の10分前に行くと

既に大和が来ていた。



「お〜光〜!!」


『お疲れさん!どこで飲む?』


「近くにさ〜BARがあるんやけど、そこ行こうぜ!!」


それを聞いて

"大和でもBARとか行くんや〜"

って思った。



『そこにしよ!!』


「瑞希に教えてもらってん」


そう言って、隣を歩く大和の顔が

幸せそうに見えた。



『そう言えば〜大和たちが喧嘩した〜とか、聞いた事ないよな〜』


「俺、大人やから!!笑」



どこを突っ込んだらいいのか…

全く分からん。笑



『はぁ〜…今日もさみーなぁー』


「そうやな〜って、無視かい!」



そんなこんなで、路地を抜け目的地に着き
二階に向かって階段を上がって行く。


中に入ると、狭くも広くもない

照明の落とされた薄暗い空間。

既に、客がチラホラいて

何て言うのかな…


《場違い》


この言葉が頭をよぎった。





.