「ついたよ。」
えっ…と、ここは…高級なお店が数多く入っているデパート
「なんでここに連れて来たかったの?」
「今度の土曜日にパーティーがあるから。」
また、パーティー…
「優一のお母さんがくれたのがあるよ。」
真っ赤なミニスカートのドレスが
「それじゃ、ダメだ!何着か服も買ってた方がいい。」
優一があたしの手を引いて建物に入った。
「待ってたわよ!」
振り返ると、優一のお母さんと亜紀さん、それから雪音ちゃんと松堂が立っていた。
どうしてみんながここに?お義母さんまだ日本にいたんだ。亜紀さん子供たちいいの?
なんで雪音ちゃんたちが?
「どうしたんですか?」
優一も知らなかったの!?
「今度あるのは優一たちのお祖父さまの米寿のお祝いのパーティなのよ。だからそれ相応のパーティードレスを選ばないと怒られるわ。」
迷惑そうな言い方をしたお母さん。
優一のお祖父様…あったことない…なんか頑固そう…
「お兄ちゃん、呼んでるから。」
と雪音ちゃん。
確か雪音ちゃんのお兄さんってあの有名デザイナーの雅さんだよね?
「雪音ちゃん助かるわ!早く行きましょう!」
お母さん張り切ってるな…
「いらっしゃいませ!お久しぶりです。」
長身の男の人が出迎えてくれた。
おそらく雪音ちゃんのお兄さん。
「雅くん元気だった?雅くんの結婚式以来じゃないかしら?」
「はい、そうですね。」
ちょっとの間お義母さんと雅さんの会話が続きそうだったから、優一や亜紀さんたちとドレスを見ていた。
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