キミの隣は特別席Ⅱ


学校につくと急いで講義室に行った。

「おはよう。マナ」

「おはよう。」

息を切らしながら、茜に挨拶をする。

「ぎりぎりね。また朝からラブラブしてたんでしょ?」

「そんなことしてない!」

茜たち、友達にはGW明けてから優一と住みだしたことを打ち明けた。



「いいなぁ~彼氏と一緒に住めて。」

「でも、前は反対されたんだよ!」

今度こそはって感じで優一はお願いしたと思うし、あたしも…

「そうだったね。あっ、先生きた。いつもかっこいいよね…」

茜は先生を見てうっとりとした。

この大学の先生にしては若い方…たぶん30歳代。

「茜、彼氏は?」

「あれ?言わなかった?別れたよ。あたしからふった。」

いつのまに!?

「あたし、先生のこと好きよ。男の人として。」

茜の目は真剣だ…誰がどんな人を好きになるのは自由…茜のことは心の中で応援しよ




学校が終わって、優一にメールするとすぐに帰って来た。

『門の前で待ってて、すぐに迎えに行く。』


どこに行くのかな?映画かな?優一が見たいって言ってた映画、公開されてるはずだし。



「マナ。早く乗って」

優一が運転する車の助手席に乗る。ここの席はあたしの特別席

「どこいくの?」

映画行くなら、こっちの方面じゃないし…

「マナを連れて行きたい所がある。」



あたしを連れて行きたいところ?


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