「マナ」
部屋に入るなり優一が静かに呼ばれた。
「何?」
「ちょっと寝させて…最近寝れなくてなくな…」
優一はあたしのベットに横になった。
最近、少し痩せたような…絢も心配だけど、優一も心配…
すーすーと寝息を立てている優一の顔を覗き込んだ。
これからもっと忙しくなったりするのかな?あたしがもっと優一の側にいれればいいのに…
一緒に住んであげれば…
気が付いたら、あたしも寝ていた。
「マナ!マナ!」
リン姉の声がする…
「ふぁ~?」
「起きなさい!もうすぐ生まれるって電話が入ったわよ!」
えっ!?
時計を見ると、4時過ぎ…外は真っ暗
「優一くん、もう車の所行ったよ」
置いて行かれた!?
急いで、外に出るとお父さんと優一が立ち話をしている。
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