キミの隣は特別席Ⅱ


マナからだ、やっと佐原との話済んだのかな


「優一!!」

耳に響く程の大きな声で、びっくりした。

興奮してるな…

「どうしたんだよ?」

「どうしよう!絢が!」

もしかして…

「佐原がどうしたんだよ?」

「陣痛が始めったみたい!!今母さんたち呼んだけど、あたしの母さん車の免許ないの!優一今すぐ来て!」

俺は慌てて部屋をでた。




佐原の家につくと、車に佐原とマナ、それからマナのお母さんを乗せた。

「佐原先生は?」

「まだ学校!今さっき会議が終わって、病院に向かうように言った。」

佐原が行っているという病院に向かった。


病院につくと看護婦さんたちに連れられて佐原たちは中に入って行った。

ここで先生を待つか…



すぐに佐原先生が現れた。

「絢は?!」

慌てすぎ

「マナとかと一緒に中に行きました。」

佐原先生について中に入った。


病室が並ぶ廊下にマナが立っていた。

「今さっき陣痛が始まったばっかりだから…」

始まったばっかりで、まだ時間がかかるんだろう。

佐原先生は中に入った。入れ替わるようにマナのお母さんがは部屋から出てきた。



「優一くん、ありがとう。」

とマナのお母さんに言われた。

「男の子かな?女の子かな?」

と嬉しそうに言うマナ。

「生まれてきてのお楽しみだな」

「2人とも、結構時間かかると思うから帰りなさい」

お母さんに言われた。

「あたし絢の側にいたい!」

「涼くんがいるから大丈夫よ。何かあったら連絡するから!優一くん、マナを連れて帰ってくれる?」

「わかりました。マナ、帰ろう?」

マナは下を見ながら、小さい声でうんと頷いた。

俺はマナの手を引いて、車まで歩いた。



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