樹たちも部屋に着いた。

「話って何だよ?」

「マナから聞いたんだけど、優輝兄さんに呼ばれてるって」

と雪音。

「そうだけど」

それがどうしたんだよ?

「あのさ、あれ言われるんじゃない?」

と心配そうに言う樹。

「まさか!?兄貴、マナのこと気に入ってんだぞ?」

「そうかもしれないけど…一応、俺達とマナちゃんの間には…」

樹は言葉を濁した。

「なんだよ?身分とか格差とか言ってんのか?」

「まぁ…」

「ふざけんなよ?そんな心配無用だよ」

「優一はそうかもしれないけど、あたしたち心配してんの!優輝兄さんと亜季さんたちみたいにならないかって!!」

兄貴と義姉さんみたいに…

「それは…」

「優一、俺たちにも出来ることがあったら言え。今の俺たちにはこれしかいえないけど」

「あぁ…」

大丈夫かな…絶対マナは俺が守ってやる!!






樹たちはすぐに帰って行った。









.