「浴衣ぁ……ですか……」

ミキがうっとり俺と自分の浴衣姿を妄想している。

「いっぱい屋台が出て、

歩いてるとたこ焼きとか焼きそばとかソース系とか、イカ焼きのしょうゆ系とか美味そうな匂いが漂ってるわけよ。

金魚すくいやったら、俺めちゃめちゃ金魚すくって、金魚すくい屋のおやじの顔が引きつってたり、

綿あめ買ってふたりで『あ~ん』って食わせっこしたり……」

ミキは少し上を向いて俺の言葉で想像しながら、うんうんと頷いている。