俺は、手もとのかき氷にまんべんなくシロップがいきわたるように、スプーンでサクサク混ぜながら続けた。

「平気、平気。ミキは周りの目ぇ、気にし過ぎなんだよ」

「平気じゃないですぅ」

「俺とデートしたくない訳?」

「……デート?」

タオルケットから目だけを覗かせ俺をみる。